ニューヨークラテン界の大御所、Tito Puenteがラテンソウル後期〜サルサ前夜の時期に残したこのアルバムですが、以前に雑誌かなにかで読んだのですが彼自身、長いキャリアの中で一番自分の残した録音で忘れてしまいたい時期だそうでブガルーなども嫌々やってたそうな・・・。
もちろん40年代からの彼の華やかな音楽生活の中でこのような猥雑な音楽は所詮お遊び程度だったのだろうけど、録音後、数十年経った今でもこのようなラテンソウルは彼の残したマンボやデスカルガ、サルサといった作品と同等の価値があるとおもいますがいかがでしょうか?
驚くことにこのアルバムには、ヴェネズエラの音楽家アルデマーロ・ロメロが60年代末に生み出した『Onda Nueva』の曲をやっております。内容的にはなんとなく『Onda Nueva』だなぁ。と思う程度ですが(笑)
このアルバムで一番良いのは『Hit The Bongo』間違いなしです。
Hit The Bongo
メキシコのポップデュオ『Los Yorsy's』は60年代初期から活躍してるようですが一部の方にはスカをやってるということで人気があるようですが、その曲は全然たいしたことはなく(笑)むしろ60年代中期から70年代前半のアメリカやブラジル音楽のカバーをやってるものがすごく良いです。
ぼくはもう二枚彼らのレコードを持ってますが歌がかなり上手くソフトロック的な要素もあります。 このアルバムでも当時に流行ったフィフス・ディメンションやエリス・レジーナで馴染みの『Si Voce Penensa』のスペイン語カバーをやっております。
なかでも疑似ライブ風の『The Beat Goes On』のカバーはかなりのお気に入りです。
El Ballae Hippie(The Beat Goes On)
では来年も細々と安くレコードを探していきたいと思います。 皆様、よいお年を!